国際的なハブ、新宿駅で飲むサンタクルーズのコーヒー「VERVE COFFEE ROASTERS」

東京でどこからどこに行くのにも、何かと立ち寄る新宿駅は、世界中からやってくる旅行客にとっても重要な移動のための拠点(ハブ)として知られています。そんな新宿駅直結の複合施設、「NEWoMan」はバスや電車の乗り継ぎでちょっと寄るだけではもったいないくらい、魅力的なお店が見つかる刺激的な場所です。世界の文化が交差する場所ともいってもいいこの場所では、世界の流行の最先端のファッションブランドやカフェが所狭しと並びます。その中でもアメリカのコーヒー界を牽引する新しい流れと言われるカフェが、2016年4月から出店をしているVERVE COFFEE ROASTERS (ヴァーヴ・コーヒー・ロースターズ)です。

Shop Data
店名 VERVE COFFEE ROASTERS(ヴァーヴ・コーヒー・ロースターズ)
住所 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24−55
営業時間 Mon-Fri 07:00~22:00、Sat-Sun 07:00~21:30
定休日 不定休
その他 コーヒーの価格帯:380円~700円(1杯)

「コーヒーは果物」。サンタクルーズから毎週空輸されるアルチザンコーヒー。

新宿の新南口をでて、明るいテラス側に少し歩を進めれば、カリフォルニアのサンタクルーズから届く新鮮な豆で、現地のコーヒー文化を新宿で体験させてくれるVERVE COFFEE ROASTERSが見えてきます。外国のお客さんがスーツケースを手にコーヒーを求めている光景は、国際的なハブである新宿駅のお店という感じがしてきます。

お店の前に立つと、「COFFEE IS A FRUIT」(コーヒーは果実)というお店のキャッチコピーが見に入ります。VERVE COFFEE ROASTERS SHINJUKU STATIONで提供されるコーヒー豆は、すべてサンタクルーズで焙煎後すぐに空輸され、3日でお店に並ぶという徹底ぶりです。まるで果物のようにコーヒー豆を扱い、デリケートな新鮮さを何より大切にしています。世界でも11店舗しか展開が無く、アメリカでも気軽に飲めないVERVEのコーヒーを、日本の、しかも新宿で飲めるのは、幸運としか言い様がありません。

お店に入ると目に入るのは、たくさんのドリップ機器。コーヒー豆は週に2日、サンタクルーズから空輸されます。新鮮なコーヒー豆本来の味を活かすため、バリスタが一杯ずつ手で抽出を行います。アメリカで第3の波(サードウェーブ※)を代表するお店の一つに数えられる所以です。

(※サードウェーブ:スペシャルティコーヒー等、豆の産地などにこだわるだけでなく、1杯1杯ハンドドリップで抽出するなど、抽出の方法にもこだわりを持って提供を行うコーヒー界のトレンドのこと。VERVE COFFEEは今までに無かったコーヒーのアレンジ方法等を取り入れており、第4の波と呼ばれることもある)

十数席の店内は、平日の午後にも関わらず、ほぼ満席。テイクアウトでコーヒーを買われる方などたくさんのお客さんで賑わっており、エスプレッソマシーンの音とともに、英語の話し声があちらこちらから聞こえてきます。

レジの隣には、新鮮さを大事にするVERVEらしい、代官山のベーカリーGarden Houseから毎朝出来立てで届けられる、華やかなお菓子がならびます。

味がみるみる変わる新鮮な豆「KENYA KIANDU」

 

Coffee Data

コーヒーの名前

KENYA KIANDU

豆の種類

KARUNDU,KENYA(ウォッシュド)

レシピ

22gを3分30秒で

近い味のコーヒーを購入する
ボディ
甘味
苦味
酸味

まず試したのは、KENYA KIANDU。最初は強烈な果実味や酸味、いろいろな要素の味が忙しく行ったり来たりして、味がよくわからない…と思うかもしれません。ただ、入り組んだ味や香りが少し置いて温度が下がると味が落ち着いて、味の1つ1つが規則正しく並び変わったように味が変化します。さとうきびのような甘く優しい香りや、新鮮な紅茶のような爽やかな香り、奥深いコクもしっかりと分かります。目立っていた酸味も、コクや熟したワインのような果実味に包まれて、いつのまにか舌の上で落ち着きます。ハリオのドリッパー等と比べると、VERVEで使用するカリタのドリッパーはゆっくりと抽出ができ、コクが出やすいとのこと。

ビジネス街の新宿でなくて、ビーチが近いサンタクルーズで飲めたらな。と思ってしまうくらい、新鮮な果物を思い起こさせる味です。お店の方曰く、生もののようなコーヒーは、ガラスの容器から小さなコップに注ぐたびに、少しずつ味が変化するので、1回目に注いだコーヒー、2回目、3回目と、味を比べながらそれぞれの味を楽しんでほしいとのこと。

 

おいしそうなペストリーの中から苦悩の末、ブルーベリーたっぷりのDouble Blueberry Sconeをチョイス。甘い焼菓子には、フルーティなコーヒーよりも、苦い深煎りのコーヒーが合うと思っていたのですが、VERVE COFFEEは、1杯あたりに使う豆が22gとかなり多めで、果実味が強いコーヒーでもしっかりとしたコクがあります。ブルーベリーの豊かな果実味に負けない華やかな香りが鼻から抜け、強いコクがしっかりスコーンを包んでくれます。深煎りよりも、濃く入れた果実味のコーヒーの方が、贅沢なコーヒーの楽しみ方かもしれません。

吉田 祥平

フリーランスのライター・フォトグラファー。西ミシガン大学にてジャマイカブルーマウンテンのコーヒー農業を研究。東北復興を行うNGOのスタッフや内閣府のアメリカにおける使節団のコーディネートの他、東京・横浜の公的機関にて海外企業の支援を行うなど幅広い経験を持つ。