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コーヒー豆をハッキングする

コーヒー豆の産地と栽培条件の特徴について【保存版】

植物にもいろんな種類がありますが、その中でもコーヒーは育てるのが非常に難しい部類であると言われています。確かにカキとかミカンの木はそこらへんにあるのを見ますが、コーヒー豆の木がそこらへんにあるのを見たことがある人はいないと思います(笑)

今回はそんなコーヒー豆の木が育つための条件について見ていこうと思います。いつも飲んでいるコーヒー豆の生産地はいつも特定の国のものが多いと思いますが、それには理由があったのです。

目次

1). コーヒー豆をうまく栽培するための4つの条件
2). つまりコーヒー豆の木はコーヒーベルトで育つ
3). コーヒ豆の木について
4). コーヒー豆が取れる各エリアについて
5). コーヒー豆の生産地を見分ける方法

コーヒー豆をうまく栽培するための4つの条件

コーヒー豆の木が順調に育つためにはこれから書いていく4つの条件が必要と言われており、それらの条件が満たされなければ、コーヒーの木を育てることはできません。

(1) コーヒー豆を栽培するには降水量が重要

コーヒー豆の木を上手に育てるには、当たり前ですが雨(水)が必要です。具体的には年間の降水量が1500mm〜2500mmと言われています。

数字で見てもパッとしないと思いますが、日本の年間の降水量が1700mmくらいです。なので感覚的に日本よりももうちょっと雨が降るくらいの環境で育っているんだなという認識で良いと思います。

参照記事
ゲイシャなどパナマ産コーヒー豆の特徴

しかし、実はこの降水量は、ただ雨がいっぱい降れば多いいうわけではありません。コーヒー豆の木は面倒くさい女性・男性に似ていて、成長している時に雨がいっぱい降って、収穫する時に乾燥している必要があります。

つまりまとめると、日本よりももう少し雨が降って、雨季と乾季の2つが一定の間隔で存在しているエリアじゃないと育たないのです。

Hippie Girlさん(@hippieee_girl)が投稿した写真

(2) コーヒー豆を栽培するには日照量が重要

コーヒー豆の木を上手に栽培する上で必要な2つ目の条件が日照量です。これもなかなかやっかいなのですが、コーヒー豆の木は日照量が強すぎても弱すぎてもダメなのです。

基本的にはコーヒー豆の木は日光を好むので、ある一定量の太陽の光が必要です。しかし、必要以上の太陽の光を浴びてしまうと紫外線の影響で、逆にへばってしまいます。そのために、実際のコーヒー豆の木が育っているエリアでは、コーヒー豆の木の横に身長が高い木を敢えて植えて、日差しを緩和して日陰を作る木を育てます。

この日陰を作るための木をシェイドツリー(そのまんまw)と言います。コーヒー豆の木をうまく育てるために敢えて近くに別の木を植えて日光を遮るようにするとか、なんか面白いなと個人的には思いました。

(3) コーヒー豆を栽培するには温度が重要

コーヒー豆の木を上手に育てるために必要な3つ目の条件は温度です。温度については人間が快適と感じる温度に似ていてだいたい平均気温が20度前後である必要があります。

コーヒー豆の産地と聞くと、すごい太陽サンサンで暑い場所をイメージする人も多いのですが、実際にはどちらかというと避暑地のような快適な温度の場所でしかコーヒー豆の木を育てることはできません。実際にコーヒー豆の産地に行ったことがある人に話を聞くと、むしろ日本よりも暮らしやすいと多くの人が言うそうです。

コーヒー豆の木は特に寒さに弱く、具体的には5度以下の低温がずっと続くと枯れてしまいます。また昼と夜の温度差がある程度激しい地域が望ましいというのも特長です。

参照記事
カスカラコーヒーやカスカララテという豆殻かすを活用した飲み物

(4) コーヒー豆を栽培するには土壌が重要

コーヒー豆の木を栽培するのに必要な最後の条件が土壌です。当たり前のような形ですが、土壌は植物が育ち安い肥沃な土壌で、水はけが良いところがベストです。かつ土質が少し酸性の土壌がコーヒー豆の木には適しています。

肥沃な土壌を具体的に言うと、窒素リン酸カリウムを含んだ土壌です。(ここからは話がマニアックになるので面倒な人は読み飛ばしてくださいw)

窒素の役割はコーヒー豆の木を大きく成長させることです。しかし窒素は逆にありすぎると虫が多く集まったり、病気になりやすくなったりするそうです。リン酸はコーヒーの花の開花とコーヒー豆の肝心な実を作るのに効果があります。そしてカリウムはコーヒー豆の木の根っこの成長に影響を与えます。

Joshua Iduさん(@idujoshua)が投稿した写真


ちなみに意外に聞こえるのですが、コーヒー豆の土壌は火山質の土壌が良いと言われています。有機物を多く含む火山灰の土壌は、コーヒー豆を成長させる上で重要になる先ほどあげた窒素、リン酸、カリウムが豊富に含まれており、かつ水はけが良いからです。

火山灰質の土壌はやわらかく、コーヒー豆の木の根っこが伸びやすく、栄養素を効率的に取れることもコーヒー豆の木がよく育つ理由なのではないかとも一部では言われています。そのためにコーヒー豆の木の農園は標高の高い火山帯に多いです。

しかしこの火山灰質の土壌も、大昔に火山が噴火した後の土壌だったらなんでもいいというわけではありません。火山灰質の土壌にも。石灰質土壌という栄養分の無い土壌と、火山性土壌という栄養分が含まれている土壌があります。そして当然ながら栄養のある火山性土壌である必要があります。

つまりコーヒー豆の木はコーヒーベルトで育つ

そして今まであげてきた、降水量、日照量、温度、土壌を満たすことができるエリアがどこかというと、それは赤道の前後付近です。具体的には北緯と南緯25度の範囲内と言われています。

こう言われてもパッとしませんが、要は赤道の前後付近です。そして、すごい社会の教科書に書いてありそうなのですが、このエリアのことをコーヒーベルトと言います。このエリアがコーヒーを育てるにはベストです。

Dritan Alselaさん(@dritanalsela)が投稿した写真


赤道付近と言われるとすごい暑そうなイメージがあり、実際に暑いです。しかし、先ほどコーヒー豆の木を育てるには温度が20度前後で快適な温度である必要があると言いました。

なので、熱帯付近の中でも山や高地である必要があります。暑い地域の中でも高い山で育てることで温度を下げることができるのです。実際に高い山で取れたコーヒー豆ほど味が美味しいと言われています。それは高い山では、昼と夜の温度差が大きくなり、コーヒー豆の実が引き締まっておいしくなるわけです。

また、コーヒー豆の木の絶対的な弱点が霜であり、霜の出るエリアでは基本的にはコーヒー豆の木を育てることができません。そして今まで言った全ての条件を満たすこのコーヒーベルト付近の70か国でコーヒー豆が育てられています。

日本では沖縄や小笠原諸島でコーヒー豆が生産されています。しかしそこまで高い山があるわけではなく、雨季と乾季が一定の間隔でないので、なかなか本格的にコーヒー豆を育てるのには大変だと言われています。

参照記事
アンティグアなどグアテマラ産コーヒー豆の特徴について

コーヒ豆の木について

今まではコーヒー豆の木がうまく栽培されるための条件を見てきましたが、次にコーヒーの豆の木そのものについても少しだけ見ていこうと思います。

(1) コーヒー豆の木の正式名称は「コーヒーノキ」

すごいネタみたいな感じですが、コーヒー豆の木の正式名称は「コーヒーノキ」です(笑)

誰がこんな名前つけたのかは謎ですが、そのままカタカナでコーヒーノキが正式名称です。アカネ科の常緑樹に属しており、そのまま野生で育てると10mくらいまで成長しての見るそうですが、コーヒー豆の木の農園では収穫しやすいように1.5m〜2mに剪定されているそうです。

Ingridさん(@ingrida619)が投稿した写真

(2) コーヒー豆の木は標高が高い方が高級

先ほど書いた通り、コーヒー豆の木は熱帯地方の高い山の中でよく育ちます。高い山とはどれくらいかと言うと、低いところだと標高で300m〜400mくらいです。しかし一般的に標高が1500mを超えると最高級のコーヒー豆と言われます。

交通網が発達したことにより、昔に比べて最近はある程度高いところでもコーヒー豆を収穫することができるようになりました。逆にそれをはるかに超えるくらい標高が高いと霜が降りてくるのでコーヒーがうまく育たないと言われています。

参照記事
モカシダモなどエチオピア産コーヒー豆の特徴-コーヒー発祥の地

しかし例外もあります。高級なコーヒー豆の代名詞でもあるジャマイカのブルーマウンテンのコーヒー豆は決して高い山で育てられていません。たとえ標高が高くなくても、降水量、日射量、気温、土壌の条件が合致すれば美味しいコーヒー豆を作ることができます。

たまに標高が高いコーヒー豆は品質が良くて、標高が低いコーヒー豆は品質が悪いと言われることもたまにありますが、決してそんなことはありません。

(3) コーヒー豆の木は収穫できるまで3年間かかる

コーヒーの木の成長には結構時間がかかり、ゼロからスタートすると収穫できるようになるまで3年間かかると言われています。それまでの間もそうですが、コーヒー豆の木の健康状態をうまく維持する必要があります。

コーヒー豆の実1つに対して葉っぱの枚数は3〜6枚くらいであり、一本のコーヒー豆の木にできるコーヒー豆の実の数も決まっています。これはもともと吸収できる栄養の量が決まっているからです。

木があまりにも大きくなるとコーヒー豆の実まで栄養がいきません。なので何年かおきに枝などの刈り込みを行い、美味しいコーヒー豆の実を取れるようにコントロールをする必要があります。

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コーヒー豆が取れる各エリアについて

コーヒー豆の木はコーヒーベルト付近でよく取れると書きましたが、今度はそれを具体的なエリアで見ていこうと思います。コーヒー豆がよく取れるエリアは、南米エリア、中米・カリブ海エリア、中東・アフリカエリア、アジア・環太平洋エリアに分けられます。

(1) 南米エリアのコーヒー豆

コーヒー豆の産地を語る上で絶対に外せないのが、南米エリアです。理由はブラジルがコーヒー豆の生産において圧倒的に世界一だからです。コロンビアもコーヒー豆の産地として世界ではトップレベルであり、他にもベネズエラ、エクアドル、ペルー、ボリビアなどでコーヒー豆が作られています。

世界一の生産量とだけあって、ブラジルではコーヒー農園の機械化なども進んでおり、大量のコーヒー豆が生産されています。

(2) 中米・カリブ海エリアのコーヒー豆

最高級のコーヒー豆の代名詞としても使われているブルーマウンテンのコーヒー豆が取れるのがこの中米・カリブ海エリアです。その他にも高級と呼ばれるコーヒー豆が多く生産されています。

メキシコは世界的にもコーヒー豆の産地として有名であり、カリブ海の島々でも地理的な面積が小さいものの、一定量のコーヒー豆が生産されています。

(3) 中東・アフリカエリアのコーヒー豆

中東やアフリカでも多くのコーヒー豆が生産されています。その中でも特にエチオピアとイエメンで生産されるモカは世界的な知名度が高いです。他にもタンザニアやケニアなどで取れるコーヒー豆はヨーロッパの人々に昔から愛されています。

そのコーヒー豆のほとんどは国内では消費されずに、換金作物としてほとんどが輸出されることでも知られています。

boさん(@shineeshineegirl)が投稿した写真

(4) アジア・環太平洋エリア

インドネシアは国内だけでもいくつもの種類のコーヒー豆があり、世界的なコーヒー豆の産地として知られています。他にもベトナムは最近になって生産量が急拡大しており、今では生産量で世界のトップレベルになっております。

またハワイで取れるコナコーヒーは、高級コーヒー豆として多くの人から愛されています。

コーヒー豆の生産地を見分ける方法

最後に市販のコーヒー豆からどうやってコーヒー豆の産地を見分けるのかをご説明して終わろうと思います。とはいうものの、ほとんどの市販されているコーヒー豆はパッケージにでかでかとその産地が書かれているので、直感的にわかると思います。

しかし、無駄におしゃれなコーヒー豆などはパッケージをパッと見ても、どこの国で取れたコーヒー豆なのかわかわないことがあります。その場合には、パッケージの裏側に貼ってある、商品の基本情報のシールを見ると良いです。

そのシールに書かれているたくさんの項目の中に、生豆生産国名というものがあります。例えばここに「インドネシア」と表記されていれば、それはインドネシアの豆です。(当たり前かw)

参照記事
ジャコウネコ(コピルアク)という世界一価格が高いコーヒー豆

この生豆生産国名にたまに複数の国が書かれていることがあります。例えば「ブラジル、コロンビア」と書かれていれば、それは複数の国で取れたコーヒー豆をミックスしてブレンドしたものです。

今までに特にこだわりなくコーヒーを飲んできた人も、コーヒー豆の産地に着目してコーヒーを飲んで見ると、本当に自分にあったコーヒーを探せるかもしれません。
 
 

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