深煎りの喫茶店が並ぶ神保町で、サードウェーブのフロンティアを開拓する浅煎りコーヒーの名店「GLITCH COFFEE & ROASTERS」

古本屋や、深煎りのコーヒーを出す昔ながらの神保町に、サードウェーブコーヒーの申し子と言われる浅煎りコーヒーの名店があります。オーストラリアのPaul Bassettの技を継承し、繊細なクセの無い和風の浅煎りコーヒーを提供する「GLITCH COFFEE & ROASTERS」(グリッチコーヒーアンドロースターズ)は、日本の新しいコーヒー文化を日々作り上げています。

 

Shop Data
店名 GLITCH COFFEE & ROASTERS
住所 東京都千代田区神田錦町3丁目3−16 香村ビル 1F
営業時間 Mon-Fri 7:30-20:00 Sat-Sun 9:00-19:00
定休日 不定休
その他 コーヒーの価格帯:400円~650円(1杯)

深煎りのコーヒー文化の中心地・神保町に立つ、異端な浅煎りコーヒーの名店

神保町といえば、東京の文化的な街として知られ、何十年も続く喫茶店の名店が名を連ね、電子書籍が広まる現代でも、ここにしかない貴重な本を並べる昔ながらの古本屋さんのメッカでもあります。

そんなディープで深煎りのコーヒー文化の中心地に、GLITCH(英語でバグや不具合の意味)の名前の通り、異端な浅煎りコーヒーの名店があります。

店内には、海外からも、日本の浅煎りコーヒーを求めてやってくるお客さんが目につきます。

一見さんお断り的な雰囲気をもつ、近寄りがたい神保町の雰囲気とも一線を画す、開放的な雰囲気です。

お店にはカラフルなペイストリーが並ぶ。写真はレーズンやナッツがギュッと詰まったシナモンロール

海外の浅煎りとは一線を画す、日本らしい繊細な浅煎り

浅煎りのコーヒー、好きですか? サードウェーブコーヒーという、産地のコーヒー豆の味を大事にするトレンドでは、豆の繊細な味を活かすため、苦みを抑えた浅煎りのコーヒーが主流です。

ただ、浅煎りのコーヒーは、苦みが控えめで親しみやすいのに、酸味やクセがあって逆に飲み難くなってしまうこともあり、日本ではまだまだ一般的とは言えないコーヒーです。

神保町GLITCHは、そんな浅煎りを好きになり切れない日本で生まれた、えぐみや、酸味、クセをきれいに取り去った、日本らしい繊細な浅煎りのコーヒーに出会うことができる、まさに浅煎りのプロフェッショナルです。

豆に負担を掛けない、熱を避ける味の抽出

オープン当時から、Paul Bassettというオーストラリアの名店上がりの店員さんが多く、それがオーストラリアの浅煎りの文化をしっかり受け継ぐGLITCHにつながりました。Paul Bassett氏から直接指導を受けた鈴木代表を始めとして、これでもかというほど、徹底的にコーヒーに熱を与えない、豆にやさしい浅煎りを大事にしています。

豆にやさしいのは焙煎だけではありません。お湯の温度は、スターバックスといった多くのお店が90℃以上を適温とするのに、豆の負担をさらに減らすため、86℃まで下げてあります。

GLITCHで使うKINTOのドリッパーは、縁の凹凸の線が底に向かって真っすぐに伸びているために滞留時間が短く、豆が負担を感じる前に、さっとコーヒーが容器に落ちます。

水出しコーヒーかと思うほど口当たりが優しいり「HAND-DRIP」

GLITCHの「HAND-DRIP」は、豆の季節感を大事にするために、来るたびに豆の種類が変わります。今日選べる5種から、エチオピアのイェルガチェフを選択。最初から最後まで、水出しのコーヒーかと思うほどクセが無く、口当たりのやわらかい甘い味です。唯一主張が強いのは、ストロベリーやワイン、クランベリーの香りが混ざり合うコーヒー豆のカラフルな香り。

ここまでクセを取り去って飲みやすくなったドリップコーヒーも、香りがここまで強いコーヒーも、出会ったことがありません。

神保町の文化を変える、和風の浅煎りコーヒー

GLITCHというのは、コンピュータ界で使われるスラングで、不具合やバグを意味します。神保町GLITCHの名前は、本流から外れた個性を大事にしたいという思いから、つけられました。


スタッフの方も、「神保町は素晴らしい街で、喫茶店を訪れることも多いが、農園の個性を大事にした浅煎りの文化が、一つの本流でない選択としてあれば。」とひとこと。
日本で生まれた、浅煎りが苦手な人でも安心して飲める、クセの無い浅煎りコーヒー。ディープな神保町に試しに行きませんか。

吉田 祥平

フリーランスのライター・フォトグラファー。西ミシガン大学にてジャマイカブルーマウンテンのコーヒー農業を研究。東北復興を行うNGOのスタッフや内閣府のアメリカにおける使節団のコーディネートの他、東京・横浜の公的機関にて海外企業の支援を行うなど幅広い経験を持つ。