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コーヒー豆をハッキングする

スプレモやエメラルドマウンテンなどコロンビア産コーヒー豆の特徴

世界で最もコーヒー豆の生産量が多い国はブラジルですが、今回はブラジルから少しだけ北上して日本人にも広く飲まれているコロンビア産のコーヒー豆について見ていこうと思います。

目次

1). コロンビア産のコーヒー豆ができるまで
2). コロンビア産のコーヒー豆の味
3). コロンビア産のコーヒー豆といったら「スプレモ」と「エメラルドマウンテン」
4). フードペアリングするならこれ

コロンビア産のコーヒー豆ができるまで

(1) コロンビアはコーヒー天国の好立地

コロンビアはカリブ海と太平洋に面しているとても美しい国です。地理的には赤道の真下の南アメリカ北部に位置していて、日本と同じで平地や山など起伏に富んだ地形となっています。

コーヒー豆を上手に栽培するためには、降水量、日照量、温度、土壌の4つが必要不可欠です。その点、コロンビアは雨季と乾季のバランスが良く、赤道直下のために十分な日照量も有り、昼と夜の温度差が激しく、火山灰を多く含む土壌となっています。

なので、コーヒー豆を育てるために絶好の条件が整っており、まさにコーヒーを作るための天国のような存在になっています。誰もが一度はアンデス山脈の名前を聞いたことはあると思いますが、このアンデス山脈がコロンビアのコーヒー豆の生産を支えています。

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参照記事
コーヒー豆の産地と栽培条件の特徴について【保存版】

具体的に見ていくと、降水量は年間で2000ミリ前後あり、雨季と乾季が適切なタイミングで交互に訪れます。

日照量は年間で1,600時間〜1,800時間という適切な日照量を維持するために、シェイドツリーと呼ばれる木によって敢えて太陽光を遮るような工夫がされています。

温度は昼と夜の気温差が大きく変化するために、コーヒー豆の実が引き締まり美味しいコーヒー豆が出来上がります。

土壌は火山灰性でありコーヒー豆の栽培に適切です。火山灰は硫黄を多く含んでおり、コーヒー豆の香ばしい香りの根源となります。また、火山灰は水はけがよくて植物にとって根っこが伸ばしやすく、保湿性に優れているので、乾季でも十分な栄養を受けることができます。

余談ですが、コロンビアという国の名前はあのコロンブスに由来しているそうです。コーヒー豆以外にも、バナナ、サトウキビなどの特産物があり、日本の3倍ほどある広大な土地で、多くの一次産物が作られています。

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(2) 小規模農園によるコーヒー栽培

コロンビアのコーヒー豆の栽培はほとんどが小規模農園で行われています。また山の斜面も険しく、そのために機械を使うことができず、栽培から収穫までほとんどが人の手によって行われています。

アンデス山脈のふもとで丁寧に1つ1つのコーヒー豆が育てられてて積みされているところを想像すると、何かハンドメイドで作られた家具のような安心感があります。ちなみに今でも昔ながらのロバを使った運搬等がされているとのことです。

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コロンビアの農業関連GDPの17%はコーヒー産業が占めており、農業関連の労働者の33%はコーヒー産業が占めております。地域で見てもコロンビア全国32県のうち20県にわたる588の地域でコーヒー豆は生産されています。

山の斜面が険しいがゆえに、水洗した後のコーヒー豆を乾燥させるスペースが少なく、農家の屋根を利用して、屋根の上にコーヒー豆を置くことで乾燥させることも多いそうです。

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(3) コロンビア産のコーヒー豆の生産量は世界トップレベル

コロンビア産のコーヒー豆の生産量は世界3位とその量は膨大です。コーヒー豆の生産量は年間で65万トンを超えております。ちなみに世界で一番コーヒー豆が採れるのはブラジルです。

1年を通してどこかの地域でコーヒー豆の収穫が行われており、同じコロンビア国内においても、地域によって微妙にコーヒー豆の味が異なります。ほとんど全てが険しい山の中で手積みされているにも関わらずこの生産量はすごいですね。

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(4) コロンビア内の地域による違い

コロンビア産のコーヒー豆は同じ国内でもどの地域でとれるかによってその味に結構な違いがあります。

具体的には、コロンビアの北部地域はマグダレナ、カサナレ、サンタンデール、ノルテ・デ・サンタンデールなどといったエリアが該当します。この北部地域では標高がそこまで高くなくて、気温が高いことが特徴的です。コーヒー豆は酸味がやわらかくて、チョコのような香りがします。

コロンビアの中部地域ではカルダス、キンディオ、リサラルダ、ノルテ・デ・ヴァジェ、アンティオキア、クンディナマルカ、ノルテ・デ・トリマなどといったエリアが該当します。この中部地域では雨季と乾季がしっかりとしており、年間を通じてコーヒー豆の収穫が可能であることが特徴的です。コーヒー豆はフルーティーな香りがします。

コロンビアの南部地域ではナリーニョ、カウカ、ウイラ、スール・デ・トリマなどといったエリアが該当します。この南部地域は標高が高いので自ずと気温が下がるのが特徴的です。コーヒー豆は酸味が強く、柑橘系の香りがします。

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(5) コロンビア産のコーヒー豆の歴史

コロンビアのコーヒー豆の起源は、1732年頃にキリスト教修道院に植えられたコーヒー豆の木だと言われています。それが徐々にキリスト教関連施設で広まっていき、1835年には輸出されるようになりました。

その頃にはまだコロンビア産のコーヒー豆の品質は良くありませんでした。コーヒー豆が育つための条件は揃っていたもののばらつきが強かったためです。その後1927年に「コロンビア国立コーヒー生産者連合会」が設立されたのが大きな転機でした。

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それ以降は政府主導でコーヒー豆の生産性向上のため、土壌改良や品質改良が行われました。コロンビアのコーヒー農園は小規模農園がほとんどなのですが、この連合会から農業アドバイザーが派遣されるようになり、それらにより品質は大幅に改善しました。

それによりコロンビア産のコーヒー豆は世界的に高い評価を受けるようになり、輸出の量も一気に世界トップレベルまで高まり、国を支える基幹産業となりました。

コロンビア産のコーヒー豆の味

コロンビア産のコーヒー豆はどの土壌で栽培されたかによって微妙に異なりますが、コロンビア産のコーヒー豆をひとことで言うとバランスが良くてとても飲みやすいということに尽きると思います。

フルーティーな甘みがあり、苦味が抑えられており、爽やかな酸味でクセがありません。それゆえにマイルドコーヒーの代表格とも言われています。特に軽めのコーヒーが好きな人におすすめです。

その飲みやすさから、コロンビアのコーヒー豆はスターバックスコーヒーでも、最もオーソドックスなコーヒー豆と言っても過言ではないんじゃないかと個人的には思っている「ハウスブレンド」というコーヒー豆のブレンドにも使用されています。

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コロンビア産のコーヒー豆といったら「スプレモ」と「エメラルドマウンテン」

(1) コロンビア産のコーヒー豆といったら「スプレモ」

コロンビア産のコーヒー豆はざっくり分けるとコーヒー豆の粒が大きいスプレモと、コーヒー豆の粒が小さいエキセルソの2つに分けられます。具体的には6.75mm以上のコーヒー豆がスプレモで、5.5mm~6.5mmのコーヒー豆がエクセレソです。この2つは日本でも広く飲まれています。

ちなみにスプレモという言葉は「最高級」という意味のスペイン語に由来しています。これは厳密な基準をクリアした不良豆や異物の混入のないコーヒー豆であることを象徴しています。

コロンビアスプレモの特徴は、何と言っても甘い香りとまろやかな口当たりにあります。苦味も酸味も抑えている中でコクがあり、とにかくバランスがいいです。クセがないので他の豆との相性も良く、マイルドタイプのブレンドとしてよく使用されます。

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(2) コロンビア産のコーヒー豆といったら「エメラルドマウンテン」

スプレモ以外にコロンビア産のコーヒー豆で有名なものと言ったらエメラルドマウンテンではないでしょうか。コロンビアのコーヒー豆の中でも最上級のグレードのコーヒー豆がエメラルドマウンテンです。

コロンビア全体の生産の中でも、コロンビア国立コーヒー生産者連合会で選ばれた3%未満のコーヒー豆のみがエメラルドマウンテンです。当然それに合わせて価格も高くなっています。甘い香りと深いコク、柑橘系の酸味と苦味のバランスがよいのが特長です。

その名前の通り宝石のエメラルドのように至高なものという扱いを受けてます。缶コーヒーのBOSSの中にもエメラルドマウンテンを扱っていたものがあるので、日本人にも名前は知れ渡っています。(なんか缶コーヒーに入っていると聞くと安物臭がしますが高級ですw)

コロンビア産のコーヒー豆で有名なのは、スプレシモとエメラルドマウンテンですが、他にもエスメラルダ、ブカラマンガ、エキセルンなどといったコーヒー豆が取れます。

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フードペアリングするならこれ

コーヒーを飲むときにはただコーヒーだけを飲むのでなく、それにあった食べ物を一緒に食べると、よりコーヒーを美味しく飲めるということがあります。

コロンビア産のコーヒー豆の場合には、ナッツ系の食べ物がよくマッチするといわれています。ナッツ系のチョコレートなどは一緒に食べると相性抜群です。

他にもコロンビア産のコーヒーはクセがないので、ケーキやクッキーといった洋菓子全般との相性がよく、さっぱりしているので朝食などにも合います。

参照記事
コーヒーに合う食べ物はこれだ!フードペアリングのすすめ

 
 

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