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コーヒー豆をハッキングする

ダッチ・コーヒーとは?独特な水出し方法でアイスコーヒーを作る

コーヒーの抽出方法として昔からいろんな方法が開発されてきました。数ある抽出方法の中でパフォーマンス性が抜群で、ぱっと見でとても面白いホットコーヒーを抽出する方法として、サイフォンコーヒーがあります。

一方で、アイスコーヒーを抽出する方法でパフォーマンス性抜群のものとして「ダッチ・コーヒー」というものがあります。何時間もかけてじっくりと抽出するその方法は厳かなオーラすら感じます(笑)

今回はそんなダッチ・コーヒーについて、開発に至った経緯、さっぱりとした味、作り方などについて書いていこうと思います。

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ダッチ・コーヒーとは何か?

ダッチ・コーヒーとはひとことで言うと、アイスコーヒーを抽出するための方法の1つであり、お湯ではなくて水で抽出することが特徴です。いくつか呼び名があり、「水出しコーヒー」と呼ばれることもあります。

名前の由来ですが、ダッチ・コーヒーとはオランダの(=Dutch)コーヒー(=Coffee)という意味であり、そのままですがオランダのコーヒーという意味になります。

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しかし、オランダで発明されたというわけではなく、厳密にはオランダが植民地支配をしていたインドネシアで発明されました。

コーヒーの抽出方法はいくつもあり、有名なところで言うとドリップ、エスプレッソ、サイフォンなどがありますが、その中でもダッチ・コーヒーはかなり異質です。それは抽出にお湯ではなく水を使うためです。

水を使ってコーヒーを抽出するので、コーヒーが完成するまでにかなり時間がかかるのですが、その分他の抽出方法では真似できない独特の味を引き出すことができます。

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ダッチ・コーヒーの歴史

ダッチ・コーヒーは17世紀〜18世紀に必要に迫られて発明されました。名前の由来にもなっている当時のオランダは東インド会社を設立し、大航海時代に世界中に進出していました。

その中の1つにコーヒー生産国としても有名なインドネシアがありました。オランダも当然そのインドネシアのコーヒー豆に着目したのですが、当時のインドネシアのコーヒーはロブスタ種が中心で非常に苦味が強く、苦味を軽減する必要がありました。

そして苦味を軽減するためにいろんな抽出方法が試された結果で生まれたのが、このダッチ・コーヒーだったのです。このようにダッチ・コーヒーはロブスタ種の苦いコーヒーをいかに美味しく飲むかという発想から誕生したのです。

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ダッチ・コーヒーの味

ダッチ・コーヒーで抽出したコーヒーの味はさっぱりとしている傾向にあります。水で抽出されたコーヒーは苦味の成分であるカフェインやタンニンといったコーヒーに本来ならば含まれる成分が溶けにくいためです。

丸みがあって柔らかい味わいと表現されることもあり、嫌な苦味やエグみは抑えられています。コーヒーの苦味が苦手な人にはオススメな味わいだと思います。

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ダッチ・コーヒーの作り方

ダッチ・コーヒーの作り方は大きく2つあります。1つ目は挽いたコーヒー豆に水を1滴ずつ落として作る「ダッチ式」であり、2つ目は挽いたコーヒー豆を水に入れて放置する「冷浸式」です。

ダッチ式によるダッチ・コーヒーの作り方

ダッチ式によるコーヒーの抽出方法は、ドリップコーヒーを作る方法に少し似ていて、挽いたコーヒー豆の上から水をポタポタと垂らすものです。ダッチ・コーヒーを作るには、このダッチ式による作り方の方が一般的です。

ただし、1滴ずつ水を落とすには専門の機械が必要であり、一般家庭で楽しむというよりは、少しオシャレなカフェで楽しむコーヒーという毛色が強いです。しかし最近では家庭用のコールドブリュワーも販売されているようです。

ちなみに1滴ずつポタポタと作るので、コーヒーが完成するまでに8時間くらい抽出に時間がかかってしまいます。見た目のインパクトがあるので、演出的な効果も期待できます。

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冷浸式によるダッチ・コーヒーの作り方

ダッチ・コーヒーを作るための2つ目の方法が、冷浸式による作り方です。この抽出方法は、挽いたコーヒー豆をコーヒーパックなどの粉がこぼれない袋に入れて、水に沈めて放置をするというものです。

冷浸式はダッチ式と違ってご家庭でも簡単に作ることができ、専用の機械も売っていますが、フレンチプレスでも代用することができます。ただし、抽出するために必要な時間は12時間〜24時間と言われており、かなりの時間がかかります。

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水1リットルに対してコーヒー豆は80gくらいを入れると割合がちょうど良いので、一度にそれなりの量を作ると良いでしょう。ダッチ・コーヒーは保存が効くことが特徴だからです。

ダッチ・コーヒーは酸化しにくいので、冷蔵庫で長期間保存していても大丈夫です。作るのに手間がかかる分、一度作る時にまとめて作って作り置きするのが良いでしょう。

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ちなみに、ダッチ・コーヒーを作る際に使うコーヒー豆は深煎りのコーヒー豆にした方が良いです。厳密にはフルシティロースト、フレンチロースチ、イタリアンローストのどれかにすると良いでしょう。

水だしコーヒーは深煎りのコーヒー豆を使わないと、酸味だけが強調されて、コーヒーとしての美味しさを感じることができなくなってしまうからです。

ダッチ・コーヒーをホットで飲む

ダッチ・コーヒーは基本的にはアイスコーヒーで飲むことが多いのですが、温めてホットコーヒーにすることも実はできます。お湯じゃなくて水で抽出することがウリであるダッチ・コーヒーを温めなおすことは矛盾を感じなくもないですが、実際にホットでも美味しいです。

ただし、温めなおす際に温めすぎてしまうと、コーヒーの風味が一気に落ちてしまいます。なのでコーヒーを沸騰させすぎることなく、沸騰する少し前で飲めるレベルで温まったら火を止めましょう。

このようにダッチ・コーヒーは普通の抽出方法とは少し違った方法でコーヒーを楽しむことができます。いつもと違ったアイスコーヒーを楽しみたくなった時にはぜひ試してみてください。

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