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コーヒー豆をハッキングする

レギュラーソリュブルコーヒーとインスタントコーヒーの違い

今やコーヒーはいろんな方法で飲むことができます。ブルーボトルコーヒーに行ってドリップコーヒーを飲むこともできますし、コンビニに行って100円のコーヒーを飲むこともできます。家庭や職場で飲むコーヒーにもいろんなコーヒーがあります。

スタバに行ってコーヒー豆を買いそれをコーヒーフィルターで淹れることもできますし、インスタントコーヒーをスーパーで買ってきて、それにお湯を注いでもコーヒーが飲めます。

コーヒーに対するこだわりが強い人は家でも自分でドリップしてコーヒーを飲みますが、正直そこまでコーヒーに対してこだわりがなく味の違いもそこまで分からないからインスタントコーヒーでいいやという人が大半だと思います。

そんなお湯を注ぐだけで手軽に飲めるインスタントコーヒーを少しでも美味しくしようという思いから生まれたのがレギュラーソリュブルコーヒーです。商品開発の方法を根本的に変え、今では多くの消費者に好かれているレギュラーソリュブルコーヒーですが、ここに至るまでの道のりは大変だったようです。

参照記事
ファースト・セカンド・サードウェーブからフォースウェーブを予測!

普通のインスタントコーヒーの作り方

あまり知られていないのですが、インスタントコーヒーを発明した人は日本人であると言われています。1899年に加藤サルトリ博士が発明し、アメリカ博覧会に出品して販売しています。

それから製造方法に改良が加えられ続け、現在のインスタントコーヒーが出来上がりました。レギュラーコーヒーでは焙煎したコーヒー豆にお湯を通してコーヒーを抽出しますが、インスタントコーヒーでは焙煎したコーヒー豆から抽出したコーヒー液を再度粉末にします。

抽出したコーヒー液を粉末にする方法は大きく分けて2つあります。1つ目の方法は「スプレードライ法」です。これは高温の乾燥筒の中にコーヒー液を噴霧して乾燥させる方法です。超強力なドライヤーで瞬間的に乾燥させるようなイメージです。

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2つ目の方法は「フリーズドライ法」です。これは抽出したコーヒー液をマイナス40 度以下で一度凍らせます。凍らせた後にそれを細かく砕いて真空の状態にして水分を蒸発させます。

市販されているインスタントコーヒーはこれらの方法で加工されているのが一般的であり、あとは粉末状になったコーヒーにお湯をかけてインスタントコーヒーを飲むだけです。

余談ですが、インスタントコーヒーには基本的には低品質なロブスタ種のコーヒー豆が使われています。インスタントコーヒーはその安さもウリの1つなので、当然それに合わせて製造コストを安く抑える必要があります。

また、インスタントコーヒーの加工方法の都合上、鮮度を美味しく保つことができないので、高品質のアラビカ種のコーヒー豆を使ったところで、その良さを活かしきれないというのも理由としてあります。そのためにベトナムなどで採れるロブスタ種のコーヒー豆がインスタントコーヒーでは使われています。

参照記事
ベトナム産コーヒー豆の特徴-ロブスタ種最大の生産地

レギュラーソリュブルコーヒーとは何か

一般的なインスタントコーヒーは、コーヒー豆からコーヒー液を抽出し、それを再度粉末にして作られますが、レギュラーソリュブルコーヒーは少し違った方法で製造されます。

レギュラーソリュブルコーヒーでは、抽出したコーヒー液に細かく砕いたコーヒー豆を混ぜてから乾燥させて粉末にします。ただ細かく砕いたコーヒー豆を混ぜるだけでは、鮮度を保ち続けることができないので、独自のコーヒー抽出液で包み込んで、コーヒー豆の酸化を防ぎます。

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この独自の方法でコーヒーを作ることで、レギュラーソリュブルコーヒーは普通のインスタントコーヒーよりもコーヒー豆の持つ風味や香りをより引き立てることができると言われています。

つまり、レギュラーソリュブルコーヒーはレギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの中間に位置しているコーヒーと言えます。(ややインスタントコーヒーよりかもしれませんが)

余談ですが、「ソリュブル」という単語はなかなか馴染みがありませんが、これは英語で「溶ける」という意味です。実はインスタントコーヒーという単語を使うのは日本だけであり、海外ではソリュブルコーヒーという単語を使うのが一般的です。

また更に余談なのですが、レギュラーソリュブルコーヒーは飲み終えるとカップの底に三日月(クレッセント)の模様ができるという噂です。これはカップの底にコーヒー豆の粉が残るために出来るのですが、ちょっとした楽しみになりそうですね。

参照記事
ウガンダ産コーヒー豆の特徴-ロブスタ種だけじゃない

ネスレとコーヒー関連業界団体の対立と脱退

インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーの間に立つレギュラーソリュブルコーヒーですが、その商品名をめぐって販売元のネスレと日本のコーヒー関連業界団体は大きく対立しました。

ネスレはレギュラーコーヒーとインスタントコーヒー(ソリュブルコーヒー)の中間の商品なので、両方から名前をとって、「レギュラーソリュブルコーヒー」と名付けました。

しかし業界団体は、この商品をインスタントコーヒーと同じものであるとして、“レギュラー”という名前の利用を認めませんでした。ネスレはこの対応を「コーヒー業界全体の革新性を奪うもの」として大きく批判し、全日本コーヒー公正取引協議会を脱退することにまで発展しました。

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大企業の中には、既に利益が出ているので、あとは変革をせずに現状維持をしているだけで儲かるから、特に突飛なことがせずに“無難に今までと同じことをしよう”とする傾向が強いと思います。

そんな中でネスレはネスカフェ アンバサダーを始めて、現在の立場に甘んじることなくコーヒー業界に変革を起こし続けているので、コーヒー業界の更なる改善に与えている貢献は大きいのではないかと個人的には思います。

サードウェーブをはじめ、コーヒーの品質を更に向上させようとより高度な方法でより美味しいコーヒーを抽出するお店が増えてきています。当然そのようなお店も大切です。

しかし一方で、コンビニでコーヒーが流行っているように、手軽に飲める形でいかに美味しいコーヒーを提供するかという発想も大切だと思います。その観点から見ると、今回ご紹介したレギュラーソリュブルコーヒーはとても意義があります。

参照記事
今までにない高級インスタントコーヒーが開発された!-Sudden Coffee

 
 

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