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僕が大学生の頃だったと思います。当時上京してきたばかりで東京のことをあまり知らなかったのですが、東京で初めて女の子とデートに行くことになりました。
田舎者で東京のことをあまり知らなかった僕は精一杯の背伸びをして、青山か表参道あたりにあるお洒落カフェに行きました。まだブラックコーヒーを飲むことができなかった僕は何か飲めそうなものがないかとメニュー表を見ました。
そこで目にしたのが「アインシュペナー」という単語とその横に載っていた甘そうなドリンクの写真でした。その子とは結局うまくいきませんでしたが、こんな飲み物があるんだと驚いたことを今でも覚えています。
最近ではファイナルファンタジーのアイテムにもアインシュペナーがあるらしく、ゲームで知ったという人も多いようです。今回はそんなアインシュペナーについて書いていきます。
アインシュペナーとは簡単に説明すると、半分はコーヒーで残りの半分は生クリームのドリンクです。日本ではあまり見かけないのですが、ウィンナーコーヒーが アインシュペナーに近いです。
透明なガラスのカップに入れて対比して、コーヒーと生クリームがはっきりと分かれているところを見ながら飲むことが粋だそうです(笑)
アインシュペナーが初めて作られたのは1868年であり、ザッハトルテというケーキが美味しくて有名なザッハーホテル(まんまですねw)で、お客さんがコーヒーに生クリームを入れたドリンクを作ってくれと無茶振りをしたのが起源と言われています。
その飲み物が意外に美味しいということで人気になり、次第に普及していきました。オペラ座に演技を見に行った主人を待つ馬車御者から特に人気があったので、「一頭立ての馬車」を意味する「アインシュペナー」がそのまま名前になりました。
余談ですが、ウィンナーコーヒーは、お弁当に入っているウィンナーではなくて、「ウィーンのコーヒー」という意味です。ウィーンではウィンナーコーヒーのことをアインシュペナーと呼んでいます。
ちなみにオーストラリアで一番人気なタイプのコーヒーはアインシュペナーではなくてメランジェという種類のコーヒーです。これはコーヒー半分と泡立てたフォームミルクが半分ずつというもので、カプチーノに近いです。
アインシェペナーに似ていて紛らわしい飲み物として、まず間違いなく出てくるのが日本でもお馴染みの「ウィンナー・コーヒー」です。場所によっては全く同じ意味で使っているところもあると思います。これはコーヒーにホイップクリームを浮かべたものです。
あとはエスプレッソにホイップクリームを乗せた「エスプレッソ・コンパナ」がアメリカやイギリスでは人気です。また、日本のウィンナー・コーヒーに当たるものが「カフェ・ヴィエンヌ」や「カフェ・ヴィエノワ」とも呼ばれています。
アインシュペナーは日本ではなかなかカフェで見かけることがないので、飲むことが難しいです。ですので、どうしても飲みたいという場合には自分で作る必要があります。そんな人のために簡単にアインシュペナーの作り方をご説明します。
1). 生クリームを作成する
まずは生クリームの作成です。本場では無糖の生クリームで飲まれることもあるようですが、日本人が飲むのだったら甘めにした方がいいと思います。生クリーム200ccにつき大さじ1杯くらいの砂糖を加えるのが良いです。
2). コーヒーをドリップする
次にコーヒーをドリップします。アインシュペナーにして飲むのならば濃い目のコーヒーがおすすめです。ですので深煎りのコーヒー豆でコーヒーを淹れた方が良いです。
3). ザラメ糖をカップに入れる
事前にお湯などで温めたカップの底にザラメ糖を入れます。できればガラス製の耐熱カップを使うことをおすすめします。その方が見栄えがいい感じになります。
4). カップにコーヒーと生クリームを入れる
コーヒーを入れた後にザラメ糖を入れてもいいのですが、先に入れた方が砂糖が溶けやすくておすすめです。コーヒーを入れた段階であまり全力で溶かさずに、ほどほどに溶かした方が味の変化が楽しめます。生クリームは思いっきり乗せるとサマになります。
アインシュペナーの飲み方のコツはとにかく混ぜないことです。まず飲み始めはふんわりとした生クリームを楽しみます。次に生クリームと一緒にコーヒーが入ってきます。甘い生リームと苦いコーヒーの対比がよく調和します。
そして最後に底に沈んでいたザラメ糖の濃度が高い甘いコーヒーが楽しめます。このように一回で複数の味を楽しむことができるのがアインシュペナーの醍醐味です。
あまりカフェにはアインシュペナーは置いていませんが、たまに見かけることもあるので、メニュー表を見て見つけた際には注文してみるといつもとは違ったコーヒーを楽しむことができるかもしれません。