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コーヒー豆をハッキングする

ルワンダ産コーヒー豆の特徴-奇跡的な復活を果たした国

アフリカ産のコーヒーは日本でも人気があり、多くの人によって好んで飲まれています。よくカフェなどで見かけるのはケニア、エチオピア、タンザニアなどですが、それらの国以外にも美味しいコーヒーが採れるコーヒー生産国はあります。

ルワンダはそんな国の1つであり、その美味しいコーヒー豆は世界中の人たちによって好んで飲まれています。ルワンダは大虐殺など苦しい時代を乗り越えて今のコーヒー生産国まで復活しました。今回はそんなルワンダ産コーヒー豆の特徴について書いていこうと思います。

参照記事
ケニア産コーヒー豆の種類とさっぱりした味の特徴について

目次

1). コーヒーとルワンダの関係
2). ルワンダ産コーヒー豆の栽培方法
3). 生産改革が行われたルワンダ産コーヒー豆
4). ルワンダ産コーヒーの味

コーヒーとルワンダの関係

そもそもルワンダはどんな国なのか知らない人も多いかと思いますが、ルワンダはアフリカの真ん中あたりに位置している国であり、コンゴ、ウガンダ、タンザニアなどのコーヒー生産国と隣接しています。

面積は約3万㎢であり、日本の四国よりも少し大きいくらいの広さです。人口は約1,000万人であり、日本の1/10くらいの人が住んでいます。かつてはアフリカのスイスと言われるほど豊かな自然に恵まれており観光が盛んでした。

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しかし、1994年にわずか100日の間に100万人もの国民が大量虐殺されるジェノサイドが起きました。もともとの人口が1,000万人しかいない中で100万人が殺されたので、実に人口の10%が虐殺されたことになります。

その後、この悲惨な状況から脱却するためにルワンダ国内で復興運動が起こり、2000年代には急激な経済成長を遂げて「ルワンダの奇跡」と呼ばれました。その復興の中で、コーヒーの生産が貢献した部分が大きく、現在では輸出総額の25%がコーヒー豆の輸出になっています。

もともとルワンダのコーヒーの歴史は植民地時代にヨーロッパの国から移植されて半強制的に栽培が行われたのがきっかけでした。植民地時代に農家は70本のコーヒーノキを栽培することが義務付けられたのが始まりであり、今でもその名残で大規模なコーヒー農園はなく、小規模農園がほとんどになっています。

参照記事
エルサルバドル産コーヒー豆の特徴-その味や等級について

ルワンダ産コーヒーの栽培方法

そんな悲惨な過去を乗り越えてコーヒーの生産を通して復興を遂げたルワンダですが、ルワンダの気候条件はコーヒーを栽培するのに最適であると言われています。

コーヒーは一般的に標高の高い場所で栽培されますが、ルワンダは「千の丘の国」というニックネームがあるほど標高の高いエリアとなっています。(実際に丘が1000個あるかどうかは分かりませんがw)

コーヒー豆の栽培は主に標高1,500m~2,000mの高地で行なわれており、もともとは熱帯気候で気温が高い国ではあるのですが、高地による気温低下によってコーヒー豆を栽培するのに最適な気温となっています。

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また高い標高によって昼夜の温度差が激しくなり、身の引き締まった美味しいコーヒー豆の栽培が可能となります。降水量に関しても、雨季が3月~5月と10月~12月に分かれており、豊富な降水量に恵まれています。

土壌に関しても、ミネラル分を多く含む火山灰性の土壌になっており、まさに美味しいコーヒーを栽培するのに最適な気候条件が整っているといえるでしょう。

参照記事
コーヒー豆の産地と栽培条件の特徴について【保存版】

生産改革が行われたルワンダ産コーヒー豆

このようにルワンダはコーヒー豆の栽培という観点では世界的にも恵まれている国なのですが、収穫した後の生産方法や加工方法に関しては世界レベルに達していないと言われていました。

しかし2000年代に入ってからはスペシャリティコーヒーの生産を始め、加工方法も非水洗式(ナチュラル)から水洗式(ウォッシュト)へと切り替えが進んでいます。それに伴いコーヒー豆の加工における品質が大きく向上しました。今ではルワンダ国内に100を超えるウォッシュトステーションができています。

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過去の大虐殺の影響で成人男性が少ないルワンダでは他の国と違って多くの女性がコーヒー産業で働いています。コーヒー豆は輸出の25%を占めており、人口の約40万人はコーヒー産業に関わっているとすら言われています。

農薬や有機肥料を使わない自然栽培が基本的にルワンダでは行われており、今後はさらなる生産技術の向上により、コーヒー生産国としての地位を上げていくことが期待されています。

参照記事
ミューシレージとは何か?コーヒー豆を精製する5つの方法

ルワンダ産コーヒーの味

ルワンダ産コーヒーの味をひとことで言うと、柔らかくて飲みやすいフルーティな酸味が特徴的です。口当たりがなめらかで、ほどよいコクがあります。

いかにもアフリカ産のコーヒーという印象であり、ケニアなどのコーヒーが好きな人はルワンダ産のコーヒーも好きなのではないかと個人的には思います。

ルワンダ産のコーヒー豆の等級は5つのグレードに分かれており、カッピングテストと欠点豆の数によって等級が付けられています。

国内の事情によって衰退したものの奇跡的な復活を果たしたルワンダ産のコーヒーを試しに1度は飲んでみても面白いかもしれませんね。

参照記事
ジャコウネコ(コピルアク)という世界一価格が高いコーヒー豆

 
 

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