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コーヒー豆をハッキングする

カスカラコーヒーやカスカララテという豆殻かすを活用した飲み物

コーヒー好きであっても「カスカラ」という単語を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。カスカラとはコーヒーチェリーからコーヒー豆を加工していく過程で本来ならば捨てているコーヒー豆の殻かすの部分を再活用して、紅茶のようにして飲むものです。

アメリカでブームを起こしつつあるこのカスカラを使ったコーヒーが日本でも最近になって少しずつではありますが、流行り始めてきました。今回はそんなカスカラコーヒーティーについて詳しく書いていこうと思います。

目次

1). カスカラとは何か
2). 海外ではスタバでもカスカララテが提供されている
3). カスカラの効果・効能
4). カスカラコーヒーティーの味

カスカラとは何か

普通のコーヒーでは、コーヒーチェリーを収穫した際にその中からコーヒーの種子のみを取り出して、コーヒーの種子を精製処理した後に焙煎してコーヒー豆ができます。しかし、カスカラでは、コーヒーチェリーを収穫した際にその中からコーヒーの種子以外の果肉と皮の部分を天日乾燥させて作られます。

ですので、同じコーヒーの木から作られてはいるものの、普通のコーヒーとは全く別の部分が材料として使われているのです。カスカラコーヒーティーと名前にコーヒーと紅茶が入っていますが、見かけは紅茶の葉っぱというよりは、どちらかというとナッツを乾燥させたような見かけをしています。

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「カスカラ」という単語はもともとスペイン語で「殻かす」を意味しており、その名前の通りコーヒーの殻かすを利用した飲み物なのです。他にも「コーヒーチェリーティー」などとコーヒー豆の生産国では呼ばれていたりもします。

カスカラコーヒーティーの淹れ方としてはいろんな方法があるのですが、コーヒーと紅茶の間とあって、フレンチプレスを使った抽出が好まれる傾向にあります。普通のコーヒーをフレンチプレスで抽出するのと同じ方法で飲むことができます。

最近ではカスカラの活用方法として、カスカラコーヒーティーだけではなく、カスカラ・ビールやカスカラ・ソーダなども登場しており、カスカラを利用した様々な飲み方が考案されています。

もともとカスカラに使われているコーヒーチェリーの果肉や皮の部分は、加工の過程で捨ていたケースが多く、使われていたとしても一部で堆肥として使われている程度でした。そのためにカスカラを使用したドリンクは環境に良いエコフレンドリーな飲み物であると言えます。

参照記事
コーヒー豆かすを肥料などに再活用する10の方法【保存版】





海外ではスタバでもカスカララテが提供されている

そんなコーヒー豆の種子以外の果肉と皮を利用したカスカラコーヒーティーですが、海外、というかアメリカでは最近コーヒー業界でブームになりつつあります。きっかけは世界バリスタチャンピオンシップでした。

そこで世界レベルのトップバリスタがカスカラを利用したコーヒーメニューをプレゼンして、世界中の多くの人の関心を引くことになりました。そこでまずアメリカで流行りはじめ、その流行が日本にも最近来ているのです。

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ちなみにアメリカや日本でカスカラコーヒーティーが流行っているのは最近になってからですが、コーヒー発祥の地であるエチオピアやイエメンでは何百年もの間カスカラコーヒーティーは飲まれ続けてきました。

むしろイエメンなどの国ではコーヒー豆は輸出して外貨を稼ぐための重要な国産物であり、イエメン国内の人たちは高くて普通のコーヒー豆はなかなか買えませんでした。そこで比較的に値段が安いカスカラがイエメン国内で飲まれており、カスカラの消費量は普通のコーヒー豆よりも多いとすら言われています。

参照記事
モカマタリなどイエメン産コーヒーの特徴-モカ港は全ての始まり

今まではこのカスカラはコーヒー豆の生産国から輸出されることは少なくて、アメリカや日本に輸出されることはなかったのですが、特にアメリカには最近になってかなり輸出が増えており、日本でも今後さらにカスカラの消費が増えて輸出が増える可能性があります。

最近ではエルサルバドルやボリビアが、コーヒー関連の輸出を増やして外貨を獲得するためにカスカラの生産および輸出を増やしているようであり、イエメンやエチオピアに限らず他のコーヒー生産国でもカスカラの輸出が増え始めています。

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ちなみにアメリカのスターバックスはこのカスカラの魅力にいち早く気付いており、カスカラ ラテが販売されています。

日本でもコーヒー豆を販売している一部のお店で、カスカラの取り扱いを始めているところが増え始めてきています。もしかしたらスタバでもアメリカと同様にカスカラを使ったドリンクが提供される日が来るのかもしれません。

参照記事
ミューシレージとは何か?コーヒー豆を精製する5つの方法

カスカラの効果・効能

コーヒー豆の種子ではなくて殻かすを活用しているカスカラは、そもそも材料が普通のコーヒーとは異なっているので、その効果や効能も特殊になります。その中でも最も大きな違いはカフェインです。

コーヒーにカフェインが入っていることは広く知られています。しかし妊娠中の人や睡眠前などでカフェインを摂ることができない人も多くいます。そんな人にとっては朗報なのですが、カスカラコーヒーティーにはカフェインがほとんど入っていません。

実際にディカフェ(カフェインレス)のコーヒーよりも更にカフェイン量が少ないと言われており、カフェインを避けたい人にとっては最適なドリンクになります。

また、カスカラコーヒーティーの効果・効能として、アンチエイジング効果が期待されています。カスカラはコーヒーチェリーの果肉部分でできているのですが、その果肉部分にはポリフェノールを豊富に含んでいます。

そのために抗酸化作用が高くてアンチエイジングの効果があると言われています。また、糖尿病予防としても期待が高く比較的に“ヘルシー”な飲み物であると言われています。

参照記事
コーヒーのカフェインによる利尿作用メカニズムとその対策

カスカラコーヒーティーの味

そんな体にとっても健康的なカスカラコーヒーティーですが、実はその味はコーヒーからはかけ離れています(笑)

もともとカスカラコーヒーティーという名前からも分かる通り、「コーヒー」と「ティー」が両方名前に入っています。この名前の通り、カスカラはコーヒーとティーの間に位置しています。

カスカラはもともとがコーヒーの木から採れるのですが、味はどちらかというとティー(紅茶)寄りです。カスカラコーヒーティーの味はひとことで言うと、甘酸っぱくてフルーティーです。

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爽やかでさっぱりとした味わいであり、そのフルーティーさから、ローズヒップ、ハイビスカス、マンゴーのような味を連想する人が多く、人によってはタバコを連想させる味と言う人すらいます。

カスカラコーヒーティーを昔から伝統的に飲んでいるイエメンなどの中東では、ジンジャー、ナツメグ、シナモンといったスパイスを入れてカスカラコーヒーティーを飲むことが多いようです。

カスカラコーヒーティーが日本に本格的に導入されていくのかはわかりませんし、導入されたとしてもただのブームに終わらずに根付くかどうかはわかりません。そもそも味がコーヒーっぽくないので、コーヒー愛好家よりも紅茶愛好家から好んで飲まれそうな気もします。

しかしコーヒーが好きであるならば、カスカラコーヒーティーはどこかのタイミングで一回くらい飲んでみたいドリンクであることは間違いありません。機会があれば是非チャレンジしてみてください。

参照記事
コーヒー豆の適切な保存方法・場所と容器について【保存版】






 
 

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