フォースウェーブはここから始まる。
最近チコリコーヒーという謎のコーヒー(?!)が流行っているそうです。実際にTwitterとかInstagramとかでチコリコーヒーとググってみると、たくさんの人がチコリコーヒーを話題にあげています。
今回はそのチコリコーヒーについて調べて僕も実際に飲んでみました。ヨーロッパではすでに定着しているチコリコーヒーが日本でも新たに流行るかもしれません。特にカフェインの入っていないコーヒーが好きな人は要チェックです!
1). そもそもチコリコーヒーとは何なのか
2). チコリコーヒーの効能・効果は妊婦にとって良いか悪いか意見は分かれている
3). それで実際にチコリコーヒーの味はどうなのか
4). チコリコーヒーの効能・効果について
最近話題のそのチコリコーヒーとはそもそも一体何なのでしょうか。チコリコーヒーの概要についてざっくり説明していきます。
チコリコーヒーのチコリの意味とはひとことで言うと、ハーブの一種です。チコリはヨーロッパや北アフリカが原産であり、ハーブなので畑で作られるわけですが、チコリという言葉はギリシャ語の“畑”から来ています。
高級野菜としてヨーロッパの国々で、チコリはその効能・効果に期待されて健康食品として重宝されていきました。葉、茎、根とあらゆる部分が食べ物として利用されています。
このチコリの根を刻んで乾燥させて焙煎させたものが今回お話するチコリコーヒーになります。なのでチコリコーヒーという名前が付いていて味は似ているものの、作成に至る原料や、チコリコーヒーの効能・効果はふつうのコーヒーとは全く別のものとなっております。
その歴史は深く、なんと古代ローマ時代から栽培されてきており、ヨーロッパでは馴染みの深いハーブです。コーヒーはもともと暖かい地域でとれるので、ヨーロッパの国々はもっと暖かい他の国から輸入していました。
しかし第二次世界大戦でコーヒー豆が輸入できなくなると、コーヒー豆の代わりにこのチコリコーヒーが飲まれるようになりました。
そのほかにも18世紀のドイツで、あまりにも国民がコーヒーを好きになりすぎて、そのコーヒー豆を買うために外貨が国外へ流出してしまいました。これはまずいと思った国王は、コーヒー豆の外国からの購入を抑えるために、コーヒーは体にめちゃ悪いから飲んだらダメというデマを流しました。
そのためにコーヒーが手に入らなくなってしまい、それでもどうしてもコーヒーを飲みたいと思った国民は代わりにチコリコーヒーを飲み始めたとのことです。
日本でチコリコーヒーを飲んでいる人はあまりいませんが、先ほど述べた経緯から、ヨーロッパでは今でもチコリコーヒーが愛されており、その中でも特にフレンスでは未だにメジャーで飲まれています。
特に若い女性を中心に老若男女問わずにチコリコーヒーはその効能・効果の高さに期待されて飲まれており、僕がアメリカに留学していた時にも、フランスから来た留学生がチコリコーヒーのインスタントコーヒーを飲んでいました。
チコリコーヒーはディカフェのためにカフェインが取れない妊婦にとって人気です。他にも寝る前にノンカフェインのコーヒーを軽く飲みたい人などからも人気があります。
先ほどの説明の通り、チコリコーヒーとはそもそもハーブの根っこなので、コーヒー豆を使っていません。なので名前にごまかされずに、コーヒーっぽい感じの味がする別の飲み物と認識するべきです。
カフェでディカフェのコーヒーを頼むと無駄に時間がかかってしまいますし、自分でディカフェのコーヒーを作っても、味が単調で少し飽きてしまいます。今までとは違ったディカフェの飲み物が欲しい時に試してみるといいかもしれません。
チコリコーヒーは妊婦におすすめ的な意見がネットにはたまにありますが、主な理由としては、カフェインなしでコーヒーを飲んだ気になれるからです。もともとコーヒー好きの人が妊娠したから急にコーヒーを飲むなと言われても大変だと思います。
また、この記事の後半でも述べますが、他にもチコリコーヒーには健康に良いさまざまな効能・効果が有り、それを理由に妊婦におすすめをしているケースが多いかと思います。特に母乳の出が良くなるという意見もあり、母乳の出が良くない妊婦から注目を集めているようです。
しかしチコリコーヒーは妊婦にとって良くないという意見も存在しています。そんなチコリコーヒーは妊婦におすすめしない派の意見でよくあるのは、チコリコーヒーがハーブであるからです。
実際にハーブの中には妊娠中に飲むべきではないと言われている種類のものが多いです。チコリコーヒーと似た飲みものに、たんぽぽコーヒーというものがあり、一緒に並べて販売されているので、合わせて紹介されていることも多いようです。
チコリーコーヒーの持つ効能・効果の1つにデトックス効果というものであります。たまに聞くことがある言葉ですが、簡単に言うと体の中にたまった老廃物を体の外に排出するというものです。
それが必要以上に作用してしまうと子宮出血や流産になる可能性があり、妊婦にはおすすめできないというわけです。
チコリコーヒーは妊婦におすすめ派とおすすめじゃない派の2つの意見を比べましたが、実際にはどうなのか専門家でも意見が分かれることがあり、残念ながらよくわかっておりません。個人の体の状態などによって差もあると思いますので、どうしても気になるという人は担当のお医者さんにご相談されるのが良いと思います。
そんなハーブの根から出来上がるチコリコーヒーですが、その味は実際にはどうなのでしょうか。
その名の通り、チコリコーヒーの味はコーヒーに似ています。チコリコーヒーの中でもどのメーカーのものを飲むかによっても当然変わってくると思いますが、ざっくり言うと、コーヒーの中でも深炒りの苦めなコーヒーに似ている気がします。
苦くて濃いコーヒーなので、牛乳との相性が良く、チコリコーヒーに牛乳を入れたものは、カフェで飲むラテっぽくてイケてるという意見もあります。
実際にお店に行って、いろいろと見てみるとわかるのですが、いろんな味や種類のチコリコーヒーがあります。例えばインスタントでもキャラメル風味で、もともと甘い感じに加工されているチコリコーヒーがあります。
他にも風味ではなくて、チコリコーヒーのパウダーのような形で、クリープみたいな感じにコーヒーにそのパウダーを加えることで、味を自分の好みに加工することもできます。
チコリコーヒーのパウダーをコーヒーに入れると、ナッツのシロップを入れた時のような感じになると同時にオートミルっぽい味もします。ひとことでチコリコーヒーと言ってもいろんな方法で楽しめるので、自分に一番あった楽しみ方を見つけると面白いかもしれません。
チコリコーヒーを売っている場所でメジャーなのは、「生活の木」だと思います。日本全国に展開をしているハーブの販売店で、チコリコーヒーも取り扱っています。
他にもロフトやハンズのようなところでもたまに見かけますし、コーヒーを中心に販売しているカルディでも販売されています。あとはネットでの通販も行われており、値段は普通のコーヒーと大体同じで、100g(よく見かけるコーヒーのパックくらいの量)で1,000円くらいが相場だと思います。
それではチコリコーヒーの効能・効果について詳しく見ていこうと思います。チコリコーヒーには健康に良いさまざまな効能・効果があります。
チコリコーヒーを飲んでいる人たちがよく効能・効果として口にするのが、便秘への効果です。先ほど、妊婦のところでも述べましたが、チコリコーヒーにはデトックス効果があり、体の中の老廃物を排出する効果があります。
これはチコリの主成分の中にあるイヌリンとよばれる成分が、整腸作用として働くからです。チコリコーヒーを飲むことで、体内の老廃物や過剰な水分を排出できます。また腸内にたまったガスを排出する効果もあり、ガスピタンの代わりにもなります。
チコリコーヒーの2つ目の効能・効果として血糖値の上昇を抑える働きがあります。血糖値を上げないことはダイエットにも効果があると言われており、ダイエット目的で血糖値の上昇を抑える方もいるようです。
チコリコーヒーの効能・効果として脾臓、胆のう、腎臓などの臓器を浄化することもできます。お酒をよく飲む人で肝機能が弱っている人は、チコリコーヒーを飲んで、肝機能を強めると良いかもしれません。
チコリコーヒーの効能・効果その4が消炎作用です。実際に。気管支炎になった際に。チコリコーヒーをすすめられて飲む人も多いようです。
他にもよくあげられるチコリコーヒーの効能・効果として、食物繊維をたくさん含んでいるので、むくみの改善に良いです。あとは貧血の予防、利尿作用、肝臓疾患、痛風などにも効くと知られています。
いろんな効き目のあって味も楽しめるチコリコーヒーですが、試しに一回飲んでみても面白いかもしれません。